瀬谷支援学校と地域住民のボッチャ交流会(中屋敷地区センター佐藤さん寄稿)

◆はじまり

中屋敷地区センターのイベント『なかやしきふれあい文化祭』で、神奈川県立瀬谷支援学校さんの作品展示や自主製品の販売をしていただいた際、地域の方から「作品を見ることができて良かったです。かわいい製品が購入できて嬉しいです。」というお声を頂きました。その際、「どこに学校があるのかわからないし、行ったこともない。」「何も知らないよ。」とお話しがありました。「うーん⁉… みんな、知らないんだね。知ってもらえるといいな。」そんなきっかけで、瀬谷支援学校さん職員と「地域の方と学校の生徒が一緒に取り組める事があるといいですね。ボッチャ交流会やってみませんか。」「わっー 楽しそう。ワクワクしますね。」そんなお話しになりました。

◆中学2年生と地域住民

2024年2月2日、こんな感じで始まった『ボッチャ交流会』。今回で4回目となります。場所は瀬谷支援学校体育館。中学2年生25名と中屋敷町内会、竹村町内会、本郷町内会。そして地区センターでメンバー募集した地区センターチーム。ケアプラザさんから呼び掛けていただき、上瀬谷地区、五貫目地区からもたくさんの方が参加されました。審判はさわやかスポーツ推進委員の阿久津さんと上瀬谷スポーツ推進委員の亀井さんがご協力下さいました。

◆総当たり戦

総勢70名。6つの混成チーム。ボッチャは誰もが一緒におこなえるスポーツです。「はじめまして」と挨拶を交わし、白玉ジャックボールを投げてスタート。赤ボール、青ボールを1投、投げるたびに会場には拍手。練習では上手に投げられた新しい投球方法も「ああっ…」という悔し声。「いいよいいよーー!」とあちこちから聞こえる歓声と大きな笑い声。「10.9.8.7.6.…2.1」とカウントダウンで投げる人。おもいっきり、コートギリギリラインまで遠くに投げて誇らしげな様子もあったり。(笑)

◆結果発表

あっという間に時間は過ぎて、1位2位3位が決定します。勝利したチームの代表生徒が、メダルと表彰状を瀬谷北部連合会会長堀野さんから、少し照れくさそうに受け取っていました。最後は全員で集合写真を撮って、「はーい、みなさんお疲れさまでした。」と拍手で解散いたしました。

◆感想

ボッチャは「そぉーれ!」と投げると、いろいろな意味でのパワー、勇気が湧き出てくる、そして一番は『笑い』が絶えない、だれでも一緒に楽しめるスポーツだと思いました。ボッチャのグループがあちこちでたくさんできるといいなと思います。これからもボッチャを通じ学校と地域の交流を深める一助となるようおこなっていきたいです。

…最後に… 社会の作りや仕組みが障害を作っているというこの考え方のことを『障害の社会モデル』というそうです。例えば「車いすを使用しているから階段を上がれない」というのは、心身機能の制約が原因ではなく、スロープがついていないことが障害をつくっているという事です。誰もが自分らしく楽しく生活ができますよう、そしてバリアがない、平等に社会参加ができるようなそんな社会になりますよう、私たちは取り組んでいきたいと思います。

                      横浜市中屋敷地区センター副館長 佐藤 節子